おしゃれな注文住宅の実例集!
外観、内装、間取りを決めるポイントも解説
せっかく注文住宅を建てるなら、洗練されたおしゃれな注文住宅を建てたいですよね。
注文住宅をおしゃれに仕上げるためには、実例集を見て住宅のイメージをしたり、コンセプトを決めてデザインを統一させたりすることが大切となります。
そこで今回は、風景のある家が手掛けたおしゃれな注文住宅の実例集や外観、内装、間取りを決めるポイントを解説します。お金をかけずおしゃれにする方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
おしゃれな注文住宅設計の実例紹介
【外断熱のコンクリート打ちっぱなし住宅】
- 耐久性重視の住宅設計
- 空間の有効活用、開放的な雰囲気の演出、光の透過性を高めるコンクリートの跳ねだし階段を設計
- オリジナリティと耐久性を重視した世界にひとつのオーダーキッチンを設計
- 開放感と快適性のあるバスコート(浴室に隣接して作られた、浴室から屋外を眺めたり、出入りしたりできる空間)を創り、おしゃれな置きバスを配置した
- おしゃれなインテリアとしてホテルライクな間接照明をLDKに設置
- 耐久性と陽射しを和らげるための大きな庇をデザインした設計
【船底屋根が特徴の黒い住宅】
- すべておまかせ
- 素材の異なる黒色の仕上げを組み合わせたおしゃれな外観の設計
- LDK床をタイル張りにしてクールな雰囲気に設計
- LDKと中庭のテラスを同じ高さにして一体感を設けた
- リビング階段にしてインテリア性を持たせておしゃれな雰囲気に設計
- 船底をさかさまにしてシンボル的な設計にした
【フランスボルドー地方の建物をインスパイアーした住宅】
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同じ建物内であっても絶妙な距離感を持つ二世帯住宅の間取り
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100坪の敷地を有効に設計する
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白と黒でまとめたおしゃれな設計
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100坪の敷地を余すことなく中庭を採用した設計
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中庭に面した廊下の天井をおしゃれな曲面仕上げ(R天井)にデザインした
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こぢんまりとした居心地のいい空間(ヌック)を小さい半地下に設計し、余白の空間を取り入れた
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水回りは置きバスにしてトイレ・洗面・浴室をワンルームに設計
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白い外観にシンボル的な三角屋根でおしゃれな外観の設計
【ローコストなRC住宅】
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2000万円以下の限られた予算でのコンクリート住宅の設計
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北欧ビンテージ家具が似合う空間設計
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夏冬が過ごしやすい外断熱を採用したコンクリート住宅の設計
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シンプルでスタイリッシュなミニマム空間の設計
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厨房用(業務用)キッチンを改造したオーダーキッチンの設計
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コンクリートが跳ねだしたおしゃれな階段の設計
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コンクリートと白色を組み合わせたシンプルな外観の設計
【バイクガレージのあるスキップフロアー】
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バイクガレージを希望
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その他おまかせ
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外構で使用した同様の石を玄関内部にも積み上げ、おしゃれなエントランスの設計とした
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明るさと風通しを配慮するため家の真ん中に中庭を設計
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フロアの階層を半階ずらした空間(1.5階に個室、2.5階にフリースペース)の設計(スキップフロアー)
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LDKに開放感のある大きな窓を作り、生活しながら四季を感じられる設計とした
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木毛版やフレキシブルボード、合板を内装材に使用しておしゃれにインテリアを設計した
【狭小地3階建ビルトインガレージ住宅】
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ビルトインガレージを希望
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通り沿いからプライバシーが守られる設計
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コンクリート打ちっぱなしのおしゃれな外観の設計
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目隠しルーバーをアクセントとした設計
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ガラス越しにコンクリートの階段が見えるLDK
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3階に浴室を設置、星空が見えるよう天井をガラス張りにした設計
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床をタイル張りにしたおしゃれなLDK
【中庭と回廊があるコンクリート平屋住宅】
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外から見られない設計
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植物を飾るサンルームを希望
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コンクリートと木肌が感じられるおしゃれなインテリアの設計
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中庭から光が家全体に広がるガラス張りの設計
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LDKに隣接したサンルームはガラス引き戸と繋がり広がりある設計
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おしゃれなオリジナルオーダーキッチンを配置しインテリアの一部とした設計
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中庭を回廊できる動線計画の設計
【2階LDKとビルトインガレージ】
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車を楽しめるビルトインガレージを希望
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白と黒でインテリアをまとめたい
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一部でもいいのでコンクリートを使いたい
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1階をコンクリートとしたハイブリット構造の木造住宅の設計
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2階LDKとし自然光を反射させる真っ白いタイル張りの空間
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ガレージ屋根を屋上デッキ(テラス)としLDKから繋がる設計
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屋上デッキ(テラス)に向かって配置したおしゃれなキッチンの設計
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間接照明を多用したおしゃれなインテリア
【愛犬と暮らす木造平屋】
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平屋希望
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愛犬と暮らす家にしたい
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内装仕上げにベニヤを使い温かみのあるおしゃれなインテリアの設計
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天井を貼らずに木組みを露出させ空間の広さを確保した設計
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周囲よりも床を低くしたリビング(ピットリビング)を設けて広さの中で落ち着く場所を設計
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フルオープン可能な窓をダイニングに設け、テラスと繋がり愛犬が庭への出入りがしやすい設計とした
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黒い外観にガラスと三角屋根でおしゃれな外観とした
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和室の入り口は飛び石風に演出し別空間へ導くように設計した
【ローコストな平屋】
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できるだけコストを抑えたい
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感度の高い建物にしたい
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外壁と屋根は波トタン、床はコンクリート基礎のままでコストを抑えた設計
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壁はシナベニヤとして温かみある設計
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間口は小さな切妻外観でシンプルに設計
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間仕切りを最小限にしコストを抑えた設計
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中庭(インナーコート)を設けて空間に広がりを演出した設計
注文住宅におけるおしゃれな外観、内装、間取りとするポイント
注文住宅をおしゃれに仕上げるためには、デザインに一貫性を持たせたり開放感のある間取りを意識したりすることが大切です。
特に重要なのが「外観」「内装」「間取り」の3つの要素です。これらは住宅をおしゃれに演出するための大きなポイントとなります。
以下に「外観」「内装」「間取り」をおしゃれにするポイントをまとめますので、ぜひチェックしてみてください。
外観のポイント
- 好みのコンセプトに合わせてデザインを統一させる
- 外からの見え方をイメージしながら窓を配置する
- 住宅だけでなく駐車場や玄関アプローチ、フェンスなどの外構・エクステリアを魅力的にする
- なりたい雰囲気に合わせて外壁の色味を選ぶ
- 全体のシルエットを意識して屋根の形状を決める
- 周囲の景観や街並みとの調和を意識する
- 綺麗でおしゃれな家を保つためにメンテナンスのしやすさも考慮する
注文住宅の外観をおしゃれにするためには、作りたい住宅のコンセプトを決めておくことが大切です。和モダンやナチュラル、北欧テイストなどコンセプトを明確にした上で、屋根や外壁の形状を選んだり素材を工夫したりすると、全体のバランスが良くなります。
また、窓は室内の雰囲気だけでなく、外からの見え方にも影響を与えます。例えば、大きな窓は開放的な印象、左右対称に配置した窓は全体の調和などサイズや配置によって与える印象が異なるので、好みや景観との調和を意識しながら決めると良いです。
内装のポイント
- 色味をなるべく少なくして統一感を出す
- 自然光や間接照明を活用する
- 十分な収納スペースを設けて生活感をなくす
- 家具との調和を意識する
- デザインだけでなく使いやすさも配慮する
- 無垢材やタイルなど各素材が与える印象を考慮した素材選び
- インテリアのデザインも考慮した上でトータルコーディネートする
おしゃれな内装の注文住宅を作るためには、使用する色味を2色程度に抑えると、統一感のあるすっきりとした空間に仕上がります。
また、自然光や間接照明を活用することで部屋に奥行きを持たせたり、十分な収納スペースを用意し物を見せないことで生活感をなくしたりできます。
内装を決める際は、見た目の良さだけでなく機能性や使い勝手にも気を配ることで、快適さも兼ね備えた空間になるので、実際の生活をイメージしながらデザインを決めましょう。
間取りのポイント
- 天井や窓の高さ・大きさにこだわる
- 機能美を軸にした使い勝手の良い導線にする
- 吹き抜けやスケルトン階段で開放感を出す
- 十分な収納ですっきりとした空間を出す
- 音や匂いの配慮も忘れないようにする
- 採光や通風を配慮する
- 狭すぎず広すぎない、住みやすい広さにする
- ドアによる仕切りをなくして開放感を出す
おしゃれな間取りの注文住宅を作りたい場合、開放感を意識して天井や窓の高さにこだわったり、スケルトン階段で空間をつなげたりすると良いです。
「仕切りを減らす」「オープンキッチンにする」などのデザインもおすすめですが、音や匂い問題に配慮しながら間取りを設計することが大切です。生活動線が優れていると、配置に無駄がなくなりすっきりするため、家全体を洗練されたスタイリッシュな雰囲気に仕上げることができます。
お金をかけずにおしゃれな住宅にする方法
外観や内装、間取りをおしゃれにしようと意識しすぎて、予算がオーバーすることもあります。しかし、そのような場合でも、お金をかけずにおしゃれな空間を作り出すことは可能です。
インテリアの配置や空間の余白にこだわるなど、少しの工夫で住宅の雰囲気は大きく変わります。注文住宅を建てる際は、以下の方法を参考にしてみてください。
物を置き過ぎない
収納スペースを増やして生活感を見せないようにしたり、不要な物を整理して物を置き過ぎないようにしたりすると、シンプルでスタイリッシュな空間にできます。
また、アイテムを選ぶ際は、デザインや色を統一することで空間全体が引き締まります。
見せる収納にする
反対に、あえて物を見せることもおしゃれにする一つの方法です。見える収納であれば、モノをインテリアとして見せて部屋の雰囲気を変えることができます。
見せる収納のポイントは、見せる物と隠す物のバランスや統一感です。形や大きさ、色など揃えておしゃれに見せることが重要です。
また何でも見せるだけでなく、隙間を作れば洗練された印象となります。あえて余白を作り、抜け感を演出することも大切です。
家具の配置を工夫する
ソファやテーブルの位置、向きを変えるだけでも部屋の印象は大きく変わります。
また部屋の入口には背の高い家具を、奥に行くにつれて背の低い家具を配置することで、近いものは大きく、遠いものは小さく見える遠近法によって、空間を広く感じさせることができます。
観葉植物を導入する
「スペースが余っていて物足りない」「インテリアがありきたりでつまらない」と感じている場合は観葉植物がおすすめです。観葉植物を取り入れることで、手軽におしゃれな雰囲気を演出できます。
実際に配置する際は、さりげなく部屋の雰囲気を変えたい場合は窓際、存在感を際立たせたい場合は部屋の中心に置くと良いです。種類や成長過程によっても印象が変わるので、時間とともに変わっていく様子を楽しんでみましょう。
ディスプレイを工夫する
絵画やポスター、写真、小物などを使って、新しいディスプレイを作ります。視線を集める場所を意識的に作ることで、部屋の印象を変えることができます。
特に、部屋に入ってすぐに目に付きやすい場所に配置すると効果的です。
自分で作った棚やラックを使えば、個性的なディスプレイを見せることも可能です。ただし、おしゃれにするために統一感を重視しましょう。
ファブリックを変える
カーテン、クッションカバー、ラグなどのファブリックを部屋の雰囲気や季節に合わせて変えると手軽に新しい雰囲気が楽しめます。
色だけでなく素材にこだわることで、より印象が変わります。例えば、リネンやコットンなどの軽い素材で明るく爽やかにしたり、ウールやベルベットのような素材で重厚感や落ち着いた雰囲気を出したりすることで、工夫次第で大きく印象が変わります。
おしゃれな注文住宅を建てられる業者の選び方
注文住宅を建てる際は、「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所(建築家)」への依頼が一般的ですが、業者ごとに得意なスタイルや強みは異なります。
自分の好みに合った業者を選ぶことが、おしゃれな注文住宅を実現する上で大切となるので、それぞれの特徴を理解した上で具体的なプランについて相談してみましょう。
ハウスメーカー
ハウスメーカーは、設計から施工、販売までを担う全国規模で展開している企業のことです。展示会やモデルハウスを開催している場合も多く、実際にデザインの方向性や空間の使い方を確認できるので、できる限り見学に足を運んでみると良いでしょう。
ただし、プランによってはデザインの自由度が工務店や設計事務所に比べて低いこともあるため、こだわりたい場合は仕様やオプションを確認しておくと良いです。
工務店
工務店は、地域に根ざした小規模~中規模の建設業者のことです。
無垢材を使った温かみのある住宅や流行を取り入れたモダンテイストな住宅など、業者ごとにデザイン性が大きく異なるため、過去の施工実績を参考にしながら理想に近い業者を選ぶと良いです。
また、強みや理念を確認しておくと、業者の特徴や得意分野を把握できます。おしゃれな注文住宅に仕上げる際は、空間の使い方や細部へのこだわりが大切となるので、各業者が何を強みにしているのかチェックしておきましょう。
設計事務所(建築家)
設計事務所(建築家)は、建物の設計に特化した専門家のことです。
依頼主のライフスタイルや希望を深く理解し、それぞれの理想を叶えるデザインを提案してもらえるため、オリジナリティのあるおしゃれな住宅を建てられます。また、建築士と直接コミュニケーションを取れることも魅力で、住む人の想いをしっかり反映した家づくりが可能です。
設計事務所(建築家)を選ぶ際は、イメージ画像を持参した上で具体的な提案が可能か否かを確認すると良いでしょう。ホームページで決めるのではなく、実際に担当者と会話をして家づくりに対する考え方を知ることも大切です。
理想を叶えてくれる設計事務所(建築家)を見つけることが、唯一無二のおしゃれな注文住宅を建てる第一歩となるので、しっかりと時間をかけて選ぶようにしましょう。
1970年栃木県生まれ。福山大学工学部建築学科卒。株式会社丹羽建築設計事務所、株式会社FORM設計(チーフディレクター)、株式会社3.3/Design(設計チーフ/専務取締役)を経て、2012年に風景のある家を設立。岡山市優秀建築物、岡山市街つくり賞、屋根コン2023優秀賞など受賞。2004年から10年間、福山大学工学部建築学科非常勤講師。2020年より岡山科学技術専門学校非常勤講師。