Huukei-Design.LLC

星降るバスルームの家

この計画は狭小地都市型住宅の為、限り無い法的制限を持っていました。面積制限に加えて高さ制限もあり天空率という特殊な計算方法で通常の設計よりも広く高く住宅を生み出しています。そこから編み出した3階に浴室を設置して、天井をガラス張りにして夜空を眺めながら露天風呂の様に1日の疲れを取る。逆境から生まれたアイディアのある設計となっています。

■岡山/RCコンクリート/注文住宅
□地域/岡山県岡山市
□構造/RCコンクリート造・3階建て
□仕様/内断熱
□敷地面積/81.79㎡
□延べ床面積/120.74㎡

狭小地の日当たり、脱ぐ、洗濯、干す、取込む、たたむ、しまう、、、家事動線
今回生まれた素晴らしい発想は
ならばいっそうの事、3階へ浴室を配置しよう!

浴室の天井はガラス張りにして星空が見えるようにしよう
一日の疲れも癒される
風呂上りにスカイバルコニーでビールを飲めるようにしよう
自分自身へのご褒美
お子さんのプール替わりにもなるようにしよう
子供達の笑う声
・・・
切磋琢磨する中で、色々な物語が見えてきました
これは楽しみ良い家が出来そう

MOVIE

Report星降るバスルームの家

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今年お歳暮を創ってみました。
小さくて簡単なものですが
OBのお客様に手渡しでお届けに行けたらと思って・・・。
なにか切っ掛けを作らないとお伺いすることが出来ないので、少々強引ですが風景珈琲を作りました。始めたのは良いのですが、これがなかなか大変で…行ったり来たり。
そんな中、
笑顔で受け取ってくれて
打合せ中はお腹の中にいた赤ちゃんとお会いできたり
近況の写真を送ってくれたり
夕飯時忙しいのに中に入れてくれたり
ご家族全員外まで出てきてくれたり
ご丁寧にメッセージやLINEを頂いたり
お電話を頂いたり
・・・
大変な代わりに嬉しいですね。
ちょっと自慢したくなるくらい嬉しいです。
まだまだ半分以上お伺いしないといけないのですが
夕飯時の時間帯で申し訳ないのですが
お邪魔させていただきます^^

皆様寒い季節ですがお体に気を付けていただき
年末お過ごしください。

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海外で「星降るバスルームの家」が発表されました。
スイスの【ARCHI TONIC】というメディアです。

https://www.architonic.com/en/project/huukei-design-rc-house/5103701

https://www.architonic.com/en/profile/huukei-design/5209526

完成までは色々なことがあったけれども、頑張って御引渡ができた住宅なだけにとても嬉しいです。
クライアント様からも「素直に嬉しいです」とコメントを頂けました。良かったです。
また、ご主人とお酒を飲みに行かなくては・・・!

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岡山にまた一つ素敵なコンクリートの家が完成しました。

IMG_6136 (701x1024) (701x1024)IMG_6131 (757x1024)結局は単純素朴で質がよく
飽きがこない最小限の設備や空間を整えること。
その上で、その最小限を使いこなしての工夫の中に
楽しさやその家庭の個性が出てくるものと心得るべし。
建築家 東孝光

家族の成長と共に使いこなし方は変わってくることでしょう。
今は小さいお子さんが走り廻って、お母さんが子供と追いかけっこするでしょう。
10年後子供たちは自分の部屋を与えられてLDKはご夫婦二人の時間が増え、
20年後には時間がゆったりと流れ、
30年後には家族も増え連休お盆年末年始はまた賑わい追いかけっこが始まる。。。
星降るバスルームのご家族がどのように使いこなして
楽しさや個性をだしてくるか、楽しみです。
あと一息。ゆっくりと急いで、頑張りましょう。

 

 

【岡山兵庫福山注文住宅/岡山兵庫福山RCコンクリート住宅/岡山兵庫福山設計事務所】

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粗々しく力強く、一筋の光が差し込むと繊細になる。
型枠が外れもっとも美しい瞬間です。

 

【岡山兵庫福山注文住宅/岡山兵庫福山RCコンクリート住宅/岡山兵庫福山設計事務所】

 

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ここまで来るのに色々ありました。
コストの壁、工期の壁、デザインの壁、建蔽率の壁、高さ制限の壁。
全て乗り越えて最後のコンクリートを打設することが出来ました。
建築屋、設計屋、クライアントさん・・・
一人では乗り越えれない事ばかりです。
「あきらめない」ただそれだけだったように思います。
多分・・・いやいや絶対、この場所に設計することにおいては「風景のある家」が岡山一です。
それくらい繰り返したことを思い出します。
残り2ヶ月気を引き締めて突っ走りましょう。

【岡山兵庫福山注文住宅/岡山兵庫福山RCコンクリート住宅/岡山兵庫福山設計事務所】

 

 

 

IMG_5183 (1024x766)秋雨の隙間を狙って2回目のコンクリート打ち。
25年間続けているコンクリート。
毎回表情が異なる生コンをどう扱うかが悩み何処です。
出来るだけ白く。出来るだけ重たくならないように。
出来るだけさわやかに。出来るだけ味が出るように。
形が無い材料だけに形を創るのは簡単であって難しい。
今回は通常よりかなり堅めのコンクリートを選定してみた。
気候と固さと種類と建物の形がぴったりマッチした。

新しいスタイルを見つけた感がある。

 

 

 

 

 

【岡山兵庫福山注文住宅/岡山兵庫福山RCコンクリート住宅/岡山兵庫福山設計事務所】

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風景のある家もそろそろおなじみの光景になってきました。
ご家族参加のコンクリート打ち。
今回は赤ちゃんも参加です。
お母さんに抱っこされて木槌で杉板型枠を叩いてくれています。
そのころ現場の中ではコンクリートがあふれ出して大慌ての大戦争!
なんとか、ここまでたどり着けました。
ご主人も嬉しそうに参加してくれました。
強面の型枠親方もご紹介でき「ほっ」と一安心。
半月後には2回目のコンクリート打ち。
そして10月初旬には最後のコンクリート打ち。
3階が打ちあがったらみんなで飲みに行きましょう!
もうひと踏ん張りよろしくお願いします。

 

 

 

 

【岡山兵庫福山注文住宅/岡山兵庫福山RCコンクリート住宅/岡山兵庫福山設計事務所】

IMG_4468 (1024x766)杉板型枠コンクリート打ちっぱなしの歴史は永い。。。
明治初期は伝統的な木造建築や石造、煉瓦造が主流で
明治40年頃からコンクリート造が主流になってきました。
そのころは化粧型枠合板は無く、
「バラ板」とよばれる現在の杉型枠を使用していました。
当時は杉板の厚みが50~90mmとかなり厚め。
そんなバラ板時代は昭和45年まで。
そこから現在主流となっている合板型枠が使われるようになってきました。
又、昭和30年台までは大工さんが型枠工事もしていました。
30年後半ごろから建築大工さんと型枠専門大工さんに分業化されて現在に至っています。
その後時代は進み、バブル崩壊後は型枠大工さんが職を捨てて絶対数が少なくなってしまいました。
そして現在。。。岡山は建築バブルと言われるくらい大きい建物が次々と建ち、型枠大工さんは引っ張りだこ状態。
当然、小さい建物よりまとまった大きい建物の方に職人さん達が流れていってしまっています。
そんな時代背景を熟知しながら現場に足を運ぶと見方が変わります。
小さくて小難しい設計を一つ一つ考えながら組立てていく型枠職人さん。
いくらでも大きく率の良い現場があるのに、私の現場に来てくれています。
歴史と時代背景をしると自然と「感謝」の言葉が浮かんできます。

「この小難しい階段の小口はどっちに見せる?」
「難しい方やなー(怒)」
「ごめんなさい・・・(涙)」

 

 

 

【岡山兵庫福山注文住宅/岡山兵庫福山RCコンクリート住宅/岡山兵庫福山設計事務所】

IMG_4261 (1024x766)IMG_4287 (1024x767)型枠やコンクリート配合によって変わってくるRCの表情。
さじ加減ひとつで重たくもなり、軽くもなる。
野暮ったくもなり、落ち着いた感にもなる。。。
昭和40年ごろ主流となっていた杉板型枠
型枠の板模様が写しだされる風合いある仕上げが楽しみ…だが…
塀には使ったことがあるが、建物本体は今回が初めて。
野暮ったくならないか不安が走る。迷う。悩む。
型枠施工中にもかかわらず急遽変更を決断!
嫌な顔を見せずに受け入れてくれる監督に感謝しなければ。

盆明け待望のコンクリート打ち。
祭り前日の太鼓が聞こえてくる気がする。。。
どんどこドン、ドンどこドン、ドンドンどん!

 

 

 

 

 

【岡山注文住宅/岡山兵庫福山RCコンクリート住宅/岡山設計事務所】

IMG_3551 (1024x1011)今から一年前に設計がスタートしたこの計画。
ここまでたどり着くのには困難な崖を這いずり上がった。。。
天空率を駆使して敷地いっぱい建てる為に繰り返し検討した断面計画。
建築費沸騰と職人不足の為繰り返し見直した予算という壁。
2度3度構造計算をやり直した地盤補強の計画。
・・・
そのたび自分に言い聞かせた。「できるかできないか」じゃなくて「するにはどうしたらいいか」
そんな武勇伝もあり今、施工図面で良い打ちっ放しに仕上げるにはどうしたらいいか?
と考えている事が嬉しい。。。
セパ割の見直し、換気扇の位置変更、窓のプロポーションを整えていく。。。

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「かわしぇまさん 書く―」・・・と沢山書いてくれました。
笑い声の絶えないお打合せでした。
風景のクライアントさんは皆小さいお子さんが多いです。
皆大きくなって20年後どうなっているのか?
就職、結婚、、、その時私は65歳
65歳の時お子さんたちの新築やリノベーションを
お手伝いできるように夢が広がります。
65に向けてがんばろー。

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一月吉日早朝地鎮祭が執り行われました。
身が引き締まる想いです。
狭小という制限の中に、杉板の打放し・インナーガレージ・バルコニー・大収納・平面収納・置きバス・間接照明・屋上庭園・高さ制限・そしてコスト・・・沢山の要素を整理して隙間のない設計に仕上がっています。
眠れない日もありながら、ホントに身が引き締まりました。
悪条件に突破口あり。
とはよく言ったもので、結果最高の仕上がりとなりました。
そんな中、ご用意させていただいた奉献酒は「琥珀の贅沢」。お母さんはご出産間もない為お酒が飲めないから、食後のデザート酒としてまたアイスクリームに少しかけて賞味できるようなお酒を選んでみました。ご夫婦とおばあちゃんと皆で一緒に味見してみてください。
長らくお待たせしました。本日は、おめでとうございます。

 

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街中の敷地は隣り合わせの古屋が多く
解体するのも神経を尖らせます。。。
小さく感じた敷地も天空が表れてくると広がりが出て
広く解放感が出てくる。そんな環境の変化を
ほんの少し楽しみながら、お隣が崩れないかドキドキしながら
楽しんでいる感があります。

設計基準法では全面道路からある一定の天空を確保しなければならない決まりがあります。
天空率という特殊な計算方法でこの敷地にこれ以上建てれないくらいミリ単位で命一杯設計した
「星降るバスルームの家」。工事が始まると段々天空が消えていきそして・・・
クライアントだけの天空を掴むことになります。。。

 

IMG_1867 (1024x768)最近少しずつ「風景のレポート読みました」
と言っていただけるようになってきました。
実際の設計風景を見ていただけるように
そして、各PROJECTの記憶に残るようにと始めたレポート
出来るだけ普段見ることのできない作業風景を書きとどめていきたいと思います。

終盤に近付いた「星降るバスルームの家」
真っ赤っ赤・・・
1/fとの社内打合せをしながら細部のディティールを摘め
最終バランスを整えています。

階段を下りる時目に入るシーンはこれで良いか?
ガラスの納まりをもっとシンプルに。
建具の形状と材質はこれにしよう!
法的基準を解決しながら赤い線が交差する図面を見直すと
もうひと踏ん張りしないと、ダメヨ!ダメダメ~♪
と聞こえてくるようです。

来年初夏完成をめざした杉板型枠を使ったコンクリート打放し
楽しすぎる最終段階に突入しました。

 

IMG_1689 (1024x769)「河島さん、レポート見ました。今日は楽しみに来たんですよ~」
の一言から始まった打合せ。
おもてなしできるようなOFFICEが無いから毎回ご迷惑をおかけしてしまっています。
可愛いおチビちゃんが居るから個室があるお店での打合せ。
嬉しいことに段々増えてきましたよ。
風景のある家の可愛いガールフレンド+ボーイフレンド達が。。。
三原、福山、児島、玉野、倉敷、岡山・・・と。
設立3年になる1年8ヶ月後には、皆が集れるOFFICEを開設できるように
夢を持って頑張りますね!

P1030523 (1024x758)P1030527 (1024x764)書いては消し、書いては消し、悩み続けました。
永かった・・・
制限が沢山ある敷地条件に天空率などという慣れない手法を講じて
更に、プラン段階以上のクォリティーを探し続け
ようやく導けたミリ単位の緻密な寸法達
ここまで赤ペンと電卓と修正液で繰り返し数字を重ねると
降りてきます、建築の神様が・・・。
多分、、、いやいや間違いなくこの土地に建てられるRC住宅なら
誰にも負けない世界一の設計に仕上がっている。
胸張って言えるくらいのエスキスを繰り返した。
クライアントさんに喜んでもらえる最高のクオリティーが提供できそう!

 

1 (768x1024)写真 (768x1024)珈琲飲みながら構造の先生とねじりハチマキ
コンクリートの構造と言っても大きくは2種類
ラーメン構造と壁式構造
今回は開口を大きく取りたいことから
「風景のある家」初のラーメン構造に挑戦
・・・といっても普通にはいきそうにもない
応用の応用で変化球の構造方針で2時間の打合せが終了
いつも無理ばかりお願いしてすみません。。。

これから構造計画を踏まえプラン変更!
光が見えてきた!!さてもうひと踏ん張り!!!

IMG_1191 (1024x767)クライアントさんとお酒を頂きながらの打合せ
制限のある敷地の中で
如何に理想へと近づけるか・・・

狭小地の日当たり、脱ぐ、洗濯、干す、取込む、たたむ、しまう、、、家事動線
今回生まれた素晴らしい発想は
ならばいっそうの事、3階へ浴室を配置しよう!

浴室の天井はガラス張りにして星空が見えるようにしよう
一日の疲れも癒される
風呂上りにスカイバルコニーでビールを飲めるようにしよう
自分自身へのご褒美
お子さんのプール替わりにもなるようにしよう
子供達の笑う声
・・・
切磋琢磨する中で、色々な物語が見えてきました
これは楽しみ良い家が出来そう
「岡山の長屋」改め「星降るバスルームの家」へタイトル変更決定

P1020899 (1024x767)「答えは現場にある」・・・と刑事を気取って
再再再々訪れるてみるが
道路車線・建蔽率・天空率・日当り・・・
色色色々解決束縛が多い
さらさらっと流れるより困難な方が自分には合っている
等と自分に言い聞かせる
度度度々6Bを走らせよう
よし!逆立ちしてがんばろう!
・・・しかし風景のクライアントさんは何故か難しい土地の方が多い
ん?なぜ???

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1976年大阪住吉区の3軒繋がる長屋の真ん中にコンクリートの箱を挿入した
安藤忠雄先生の「住吉の長屋」は建築界に衝撃をもたらせた
建築の歴史を創った建物が評価されているが同じ局面に出くわした私は
隣家に支障をもたらせないように工事をしたことの方が凄いと感じる
今PROJECTは3軒改め、2軒繋がる長屋の1つをコンクリートで建直す。。。
今にも崩れ落ちそうな長屋
・・・
さて、どうやって無事引渡しまで進めるか
難しいほど闘志がみなぎるのは職業病か・・・
愛犬と年末に家族が増えるクライアントさんの為に

「風景のある家」7件目のコンクリート打放し
いざSTART!

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