Report
わくわくするリノベーション
現場での仕事ぶりは家つくりを考えている方々の目に触れることは少ないので少しご紹介します。
今回わくわくするリノベーションでは私個人的に特別思い入れのある仕事です。
独立して間もない時にご縁があって「小さく大きな家」を担当させていただいたお客様のご実家になることから、自分で図面を書いてみたい衝動におそわれて老眼鏡をかけながら手書きで図面を仕上げました。
今の時代殆どがコンピューターで図面を書くので、数ミリ違わない完ぺきな図面に仕上がるのに、手書きとなるとなかなかアバウトになる。
一昔前手書き時代は図面を見るとその人の実力がわかる。設計者の想いが読み取れる。とよく言ったものだ。
私の実力は定かではないけど、一筆に想いは込めたつもり。。。
現場に立ち寄ると棟梁が手書きの図面へ金尺を当てて見ている風景が印象的。これまた老眼鏡をかけながら。
難しいなー・・・。と小声で微笑みながら加工に入る。
そして又図面の所に戻り金尺を当てる。本人が今ここにいるのに解らないところは聞こうともせず図面に戻る。
図面を読み取ろうとする棟梁の仕事に向かう姿勢を垣間見た瞬間でした。
それぞれの職人が、設計図という一つの共通するものを通じて一つの物つくりをしていく。
改めて設計図面の大切さを痛感した。
創っていく過程が楽しみですね。と、お客様がとても嬉しい言葉をかけてくれた。